写真は2022年撮影の間瀬からみた苺島(右側の高い建物は大崎小学校)ちょうど文字下あたりが旧苺島で現在は地続きになっています。
西彼大島自体、バスでは不便ですので佐世保から高速船に乗るのが一番便利かもしれません。ちなみに現在の大島港からはおさんぽにちょうどいいくらいの近場にあります。
苺島の地名について考えたいと思います。1周500メートルほどもない小さな島ですが伊能大図にもしっかり記載されてます。以外にも大島自体は引掛崎、蛤、大島、黒瀬の地名しか見当たらないことを考えても破格の扱いです。測量日記にも苺島一周四町九間といった記載がみられます。さすがに苺に関する記述がないのは残念なことですが測量日記という性質を考えれば仕方ありません。
また苺島について(大村)郷村記黒瀬村では覆盆子(いちご)島、松木柴立の用山一段あり、潮の流れが甚だ強く海草種々ありといった記載が見られます。苺の記述がないのが残念ですが当時の島や周辺の状況が分かります。
由来ですがやはり島の名にありように野イチゴの自生が由来と考えられます。特に島の形も普通で苺には見えません。
上記写真は昭和50年に撮影された黒瀬村間瀬郷苺島(西海市大島町)の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。写真の中央やや上部に陸続きになっていますが苺島が島の雰囲気を残しいるのが分かります。位置的には大島の玄関口付近で地図右上部の蛸島(地形図上は蓬莱島・文字上部)の上部には現在、寺島と大島を結ぶ寺島大橋が架かっています。ちなみに有名な大島大橋は寺島と本土を結ぶ橋です。
今日は大島の間瀬にある苺島のお話でした。
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