鼻毛(浦上山里村馬込郷 鼻毛) 長崎市にもあった珍地名の鼻毛

「わいどこに住んどっと?」 「そいがさぁ~鼻毛さぁ~♪」「うわぁ~よかとこやね~、おいも住みたかばい」とは現代人の感覚ではたとえいい場所でもなかなかならないであろうハードルの高い地名が鼻毛である♪そんなお洒落な会話が成り立ちそうな珍地名が長崎市の小字に昔はありました。それが今日紹介する鼻毛です♪

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写真は、鍋冠山から見た金毘羅山方向です、鼻毛の地名のあった場所は市民の憩いの山、金毘羅山山頂部近く(山頂部下より南南西方向)です。もともと私も知りませんでしたが、「復元 被爆直前の長崎」の本を見て知りました。全国的には東北などに鼻毛の地名が見られ、宮城県には鼻毛橋なんてバス停も存在します。伊能大図には金毘羅山の記載はありますがもちろん小さい字にすぎない鼻毛などは載っていません。

金毘羅山は小中学校の遠足でよく登って記憶があります。よく考えると大人になってからは一度も登ったことがありません。思い出深い山でもありますが、戦時中は陸軍の高射砲陣地があったようで兵舎や電波探知機(レーダー)まであったことを考えると、陸軍が長崎市の防空上の要として重要視していたことを伺い知ることができます。そういえば、現在は残っていないと思いますが、かくれんぼしていたときなどに、大きな防空壕なんてあったことを思い出します。

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上記写真は2010年に撮影された浦上山里村馬込郷鼻毛附近(長崎市浜平町附近)の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。さて空中写真だと起伏がわかりませんので正確な地点は明示できませんが江平中と西山ダムの中間ぐらいに金毘羅山(標高366M)があります。稲佐山みたいに電波塔があればもっと全国的にも有名になっていたかもしれませんね。

鼻毛のある場所は山間部ですのでもし今後、住宅地にでもなったら(可能性はほぼないでしょうが・笑)鼻毛台団地、鼻毛ニュータウン、鼻毛台病院なんてお洒落なものができるのではと妄想してしまいます(笑)、長崎バスや県営バスで浜平経由、鼻毛台団地なんてできると面白そうですが♪まぁ~さすがに住宅地になるとしても買う方の心理もあるので花家なんて無難な当て字をされるかもしれませんが。。。

さて鼻毛の地名の由来ですが、鼻は地名ですと岬とか山ですと端や先っぽなど鼻のように突き出た場所に用いられることが多いようです。毛は下(ゲ)の意味で使われるか草木などの意味又は崩(くえ)の転訛で使われた可能性が高いと思われます。そんな訳で勿論、人のお鼻にある鼻毛が由来ではなく地形的な意味で、金毘羅山山頂付近の突き出た部分(山頂部ではなく)の崩れたような崩壊地形からきたか、ただ単に位置的に突き出た部分の下にある場所なので「はなげ」と呼ばれ、当て字で鼻毛になったのかもしれません。

ちなみに鼻毛の下にはご丁寧に鼻毛下という小字もありました。

今日は長崎市にあったお洒落な鼻毛のお話でした。

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