写真は、天満宮神社下を走るさいかい交通の大瀬戸板の浦行きバスです。場所は永田浜バス停と黒崎バス停の中間よりやや黒崎よりあります。天満宮神社の名の通り1783年に創建された菅原道真公を祀る神社です。鳥居好きな私もここには2度ほど来たことがあります。鳥居に山、鳥居に海なんてとても絵になり好きですが、乗り物好きでもあるので鳥居に列車、鳥居に路線バスというものもちろん好きですが、ここは逆光気味という条件の悪さはありますが、鳥居と海とバスが撮れるので気に入っています。
ただ2度目に訪問した時は、悲しいことに私が特に嫌いなスズメバチにずっと監視され、とてもゆっくりできる環境ではありませんでした。そうでなくとも去年スズメバチに刺された我が身ですので、私には冬場以外はデッドゾーンかもしれません。
さてこの天満宮神社ですがしっかりと伊能忠敬の測量日記には大村領黒崎村永田、天満宮社との記載があり、大村郷村記にも長田浜や天満宮の記載があります。その天満宮神社のある黒崎村にあった地名が今回紹介する地名の黒崎村永田郷曲リになります。伊能大図や地形図には掲載されていない小さな小字地名です。
上の写真でも分かると思いますがちょうどバスの後方部分の道が大きく曲がっています。恐らくはこの曲がった場所があることがこの曲リという地名の由来と考えられます。極めてシンプルですが、地名なんてもともとは住民が分かればいいだけであり、昔は広域移動なんて殆どない時代だったことを考えればこういう分かりやすい地名が多いのは当然かもしれません。
アイヌ語地名なんてまさに、地形や生活の様子が伺えるような地名が多く、そういうところがまた魅力でもありますが、曲リも率直で分かりやすい地名であることは共通しており、美麗字句を並べたような最近の地名より余程魅力的な地名だと思います。
上記写真は2010年に撮影された黒崎村永田郷 曲リ(長崎市永田町附近)の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用、黒崎文字下が黒崎港、文字右が黒崎小学校になります。曲リ文字附近のカーブが曲リの語源となったと考えられます。近くには永田浜の湿地公園もあり散策を楽しめます。
今日は黒崎村永田郷の曲リのおはなしでした。
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