写真の奥の傾斜地にある周辺が、千々名の平地区になります。ちなみに現在では長崎市のコミュニティバスが平日だけ千々より三和方面に運行されているので千々平バス停が存在します。でも利用者はどうなんでしょうか。。。もともとは藤田尾周辺から三和方面へのスクールバスが起源のような路線ですので乗るなら早い方がいいかもしれません。ちなみに私が乗った時は私だけの貸し切り状態でした。
平の地名ですが小さな小字地名に過ぎませんので伊能大図や測量日記にも記載されていません。そんな平にあるものといえば、民家以外に季節によりますが果物の無人販売所ぐらいでしょうか。でもここにある無人販売所の柑橘(デコポン、清見)など安くてとても美味しいです。
まずは市内から長崎バスの千々行きに乗って橘湾や雲仙、天草の風景を楽しみつつ、千々でバスを降りて、千々平の無人販売所で果物を買って、千々の集落を見下ろしながら、集落の細い道を下って海岸線でのんびり千々タイムを楽しむのがお勧めです。のどが渇けば、千々で栽培された柑橘でのどを潤せれば言うことなしです♪
千々やお隣の大崎、飯香の浦、太田尾、片峰も海に面した傾斜地に集落があり、人しか通れない細い道が集落の周りに網の目のように巡らされそこをほっつき歩くのもちょっとした探検みたいで面白いと思います。(不審者に思われると困りますが)
こちらも千々の平地区(向かい側の傾斜集落)、さて地名の平(ひら)ですが主に崖などの傾斜地や山の中腹や縁などに使われることが多い地名用語です。坂の多い長崎に平地名が多いのはそのためです。当て字が平の字ですのでどうしても、誤解を与えやすい地名用語でもあります。もちろん、平らな場所にも使われるので余計にやっかいでもあります。また平の字から平家の落人伝説が伝えられている地名の場合もあります。アイヌ語でも崖はピラで、道内各所にピラ系の地名(平取、小平、赤平など)があるので元の語源はアイヌ語も日本語も似たようなものだった可能性は充分ありそうです。
蛇足になりますが、近江の国には比良(ひら)山地という標高1000メートルを超えるご立派な山地があります。鉄道で長崎から北陸から向かう場合、(そんな人も少ないでしょうが)大阪から金沢方面へ向かう北陸特急などに乗ると湖西線を通りますがその琵琶湖の反対側に連なる山地が比良山系なのですが、そういう私も以前、特急雷鳥や白鳥から車窓を見る場合はどうしても琵琶湖方向ばかり見て山を見た記憶はありません(笑)
上記写真は2010年に撮影された茂木村千々名 平(長崎市千々町)、「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。今日は長崎に多い平(ひら)系地名の代表?千々にある平のおはなしでした。
また安心して不要不急な旅が安心してできるようになったら千々に行きたいです。
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