白糸瀧(下長崎村小島郷白糸瀧) 小ささ日本一レベルの白糸瀧

日本には全国各地に白糸の滝が存在します。長崎市にも白糸の滝がありますが、規模、迫力など滝らしさを伝える魅力度で言うと日本屈指の低さかもしれません(笑)

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現在の白糸瀧、大きい滝を見た後だと模型?といいたくなりそうな可愛いミニ滝です。「これを滝というならトンボだって鳥といえますよ」というような滝専門家がいるかもしれませんが、ちゃんと江戸時代に書かれた「長崎名勝図絵」に記載のある立派な滝です。

ちなみに名勝図絵より多少前に書かれた伊能忠敬の測量日記では茂木に向かう際に市内より茂木街道を通っていますが白糸瀧の記載はありません。近くは通っても見るほどの名所でもなく、滝としての認識すらなかったのかもしれません。名勝図絵自体が江戸時代の観光ガイド的な役割もあるのでこの白糸瀧もそのときに掘り起こされた名所だったのかもしれません。

まぁ~私も山形の最上川にある白糸の滝や福島の猪苗代にある立派な白糸の滝を見たことはありますのでああゆう滝らしい滝と比べれば、確かに観光客向けではありませんが、ぶらぶら散歩するには実に魅力的な可愛い滝です。

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長崎市内らしく傾斜地の狭い住宅地に囲まれた場所あります。雨上がりでしたらそれなりにご立派に変容するかもしれませんが、大雨の場合は危険ですので近づかないようにしましょう。

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場所は長崎バスの愛宕町経由のバス(茂木、田上、飯香の浦方面)に乗れば愛宕町の手前のバス停が白糸バス停です。写真は白糸付近を走る長崎バス。

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実は白糸の地名はこのバス停があるのみで実は小字にもない地名です。白糸瀧を伝える意味でも貴重なバス停と言えます。白糸の滝の由来ですがもちろん見た目が白糸が垂れたように見えることから白糸瀧となったと考えられます。恐らくは地元で多少知られた程度の滝だったのかもしれませんが、それをあえて長崎名勝図絵に載せた眼力に敬意を表したくなります。

今日は市内にある下長崎村小島郷の白糸瀧のおはなしでした。

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