玄牛鼻(香焼村玄牛鼻) 香焼辰ノ口にある小岬

伊王島大橋ができたことで海の時化に関係なく島に渡ることができるようになり大変便利になりました。その伊王島大橋から見える長崎市方向に見える香焼島にある小岬が玄牛鼻(げんぎゅうばな)です。

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写真は伊王島大橋から見た玄牛鼻です。伊王島大橋ですが長崎バスで橋のたもとにバス停がありますが1日5往復と意外に少ないです。橋が開通した時には1時間に1本は走ると思っていたので予想外でした。ただ伊王島大橋までは、香焼恵里行きに乗って恵里または安保で下車しさんぽがてらに目指すのもいいかもしれません。

写真で見ると分かると思いますが、大潮の干潮時は地続きになりそうな雰囲気の岬に見えちょっと気になります。だからこそ島や岩礁名でなく岬と名乗っているとも言えますが。。。

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目の前から見た玄牛鼻、私の記憶では干潮の時間帯に近い時でしたが、おしい。。渡れませんでした(笑)、でも海が凪いで海パンだけならすぐにでも渡れそうな感じです。軟弱な私は渡っておりません(汗)

玄牛鼻ですが、小さい岬に過ぎませんが以外にも伊能大図にもケンキウ鼻と小さく記載され、測量日記にも同様に記載がありますが長崎名勝図絵には該当箇所の記述はありません。

さて玄牛鼻の地名の由来について考えたいと思います。当て字の違いはありますがやはり七夕の牽牛を思い出します。あちらは織姫さまと1年に1度逢引できるお話ですが、こちらの玄牛鼻はいつもは香焼島の辰ノ口と離れていますが条件が整えば(大潮の干潮時など)年に1度以上に香焼と陸続きになることから玄牛鼻としたのかもしれません。そういう意味では牽牛鼻のほうが当て字としては分かり安かったとも言えますが。。

またその七夕伝説に因んで、岬部分を牽牛(人)に見立て、香焼島部分の小さな小山を牛に見立て、牛を人が牽引する姿にも見えることから、または、陸続きになる意味との両方の意味を含めて玄牛鼻という名の岬がついたのかもしれません。

ちなみに字面が近い牽牛花だと朝顔の意味になりますが、玄牛鼻と朝顔は無関係でしょう。

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上記写真は2010年に撮影された香焼村玄牛鼻(長崎市香焼町附近)の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。まだこの時点では伊王島大橋は建設中のようです。伊王島大橋付近は天気も良ければとても景色がいい場所ですのでウォーキングにおすすめです。

今日は香焼の玄牛鼻のおはなしでした。

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