根井路(脇岬村根井路) 山間にある音色なき風景

長崎バスで南部に向かう最長の岬木場線上にあるのが今回紹介する根井路(ねいろ)になります。

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写真は根井路バス停と岬木場へ向かう長崎バス、ちなみに終点の岬木場は次のバス停になります。以前に比べ、植物園が無くなったこともあり1日4往復ほどですが今後もっと減ってもおかしくない路線です。ただこの根井路、長崎市のコミュニティバスも通っているので運が良ければここから高浜方面に抜けることができる分岐点に近い場所です。

恐らく元は江戸時代に脇御崎村の観音寺参拝のために整備された御崎道の街道筋だったと思われます。小さな小字地名ですので伊能大図や内陸地名ですので測量日記にも記載がない地名です。

以前、なんとなく根井路でバスを降りて高浜まで歩いたことがありますが、この周辺、本当に音色とは無縁の本当に静かな場所です。標高が高いこともあり、なんと場所によっては東シナ海と橘湾と両方の海を高所から楽しめます。そんな場所に別荘でもあって両方の海を楽しめたらと妄想したくなりそうな場所です。

なんとなく、迷路のような響きを持つ地名の根井路の地名の由来ですが、根井(ねい)の部分は嶺際の転訛で山の側、又は嶺負いの転訛で山を背後に負っている場所の意味からみたものと考えられます。路は恐らく御崎道も通っていたように道の意で使われていると考えられるので、根井路は山際の道といったことが由来と思われます。

今日は御崎道の途中にある根井路のおはなしでした。

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