写真はその第72番霊場です。長崎バスの飯香の浦線で田手原で降りて重篭方面に上る道の左手にあります。旧茂木村内をぶらぶら歩いているといろいろ目につく小さなお堂のひとつです。もともとは明治30年に吉松万吉氏が創設を思い立ち、まず21体のご本尊を藤田尾から田手原まで設置したのが始まりのようです。吉松氏死去後も妻子が意思を引き継ぎ昭和4年に八十八ヶ所ご本尊安置が終えられたようです。
田手原にある写真の霊場は資料によれば曼荼羅寺の大日如来のようです。年をとったせいかこういう小さなお堂はとても心を落ち着かせ魅力を感じます。四国に比べれば、茂木村内なので楽に回れそうな気もしますが、場所を見つけれるを含めれば結構なハードルのような気がします。
さて72番霊場のある付近の地名が田手原名内にある白井平です。小字地名ですので伊能大図や測量日記、長崎名勝図絵にも記載がない地名です。白井平の地名の由来を考えたいと思います。まず白井ですが、恐らくは白いの転訛で(しろい→しらい)になり当て字として白井になったと考えられます、また白木が転訛して(しらき→しらい)になった可能性も考えられます。平は、長崎でよく使われる用語で崖や斜面を表しています。
したがって白井平は、白い傾斜地、または白っぽい樹木のある傾斜地が由来になった地名と考えられます。
今日は茂木四国八十八ヶ所72番霊場のある白井平のおはなしでした。
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