南平(黒崎村赤首郷 南平)黒崎村と神浦村との境

現在は長崎市赤首町と下大野町との境にある荒川と荒川橋、その南側にある地名のおはなしです。

0119.jpg

写真は、現在町境になっている白い荒川橋と長崎方面へ向かうさいかい交通バス、この橋の下を流れる荒川より写真手前(南側)が小字地名の南平に該当します。

岬状にみえる場所の手前の浜が大野浜で奥に見える左側の島が大瀬戸の松島、右側の島が福島になります。大野教会の近くでもあり景色はいいのでさんぽにもお勧めですが長崎市内からバスですと直通も少なく乗り換えを入れると1時間半弱ぐらいかかります。

早速ですが南平の地名について考えたいと思います。南平ですが小字地名ですので伊能大図や測量日記、大村郷村記にも地名の記載は見られません。ただ大村郷村記には黒崎村と神浦村の村境として荒河尻の記載はあります。地名の由来ですが、赤首郷全体では北側にある地域ですが、神浦村と黒崎村の村境である荒川からみれば、南側に面した崖(傾斜地)になっています。平は長崎でも川平、江平のように傾斜地でよく使われる地名用語です。

したがって南平は荒川に面して南側にある傾斜地である地形的なことが地名の由来になっていると考えられます。

今日はシンプルに村境のあった南平のおはなしでした。

この記事へのコメント