
写真の岬状にみえる高い崖がアボ周辺です。池島と言えば、軍艦島同様に炭鉱の島で現在も閉山が比較的最近でしたので生きた炭鉱遺産が見られ体験できる島として注目を浴びる島で私も好きな島です。
現在は人口もほぼ100人ほどに減った島ですが、コミュニティバスが現在もある程度の本数を維持されているのは特質に値します。島への観光客はやはりこの炭鉱遺産が目当てだけに、場所的にも何もない海岸線ですし住宅もない地域ですので池島でも一番注目されないエリアかもしれません。
特に何もありませんが、それだけにここから見る海は大角力、小角力を近くに見られ独占できるある意味ふつうの離島らしい風景を楽しめる場所です。
アボの地名について考えたいと思います。海岸線の写真のような崖に見られる地名で、長崎では炭鉱の島だった蛎浦島には阿房、香焼島にも同じ読みで安保があります。小字地名ですので伊能大図や測量日記、大村郷村記にも記載がない地名です。アボは崖と言った意味のある地名用語ですのでこのことが地名の由来と言って間違いないと考えられます。

こちらは1975年、昭和50年代初頭に撮影された神浦村池島郷 アボ(長崎市池島町)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。画像①は池島小中学校、⓶は四方岳、③は新店街付近になります。
今日は池島の東側海岸線にあるアボのおはなしでした。
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