竹崎(香焼村 竹崎)香焼炭鉱のボタで埋立てられた岬

今日は香焼島にある岬のひとつ竹崎についてのおはなしです。

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写真は香焼島にある竹崎(長崎バスのうしろに見える岬)、左端には小さく野母半島の権現崎が見えています。長崎バスで市内から40分ほど、香焼本村の先にあるのが竹崎になります。現在地形図状では竹崎鼻と表記されています。

早速です竹崎の地名について考えたいと思います。伊能大図に記載はありませんが測量日記には記載のある地名です。また長崎名勝図絵にも記載がある地名です。竹崎の由来ですが字を見れば恐らくは竹が周辺に群生する岬といったことがイメージできます。高さもないので山の岳から派生したものではありませんが「たけ」には崖などの意味で使われることもあるので崖になっている岬から竹崎になった可能性はあるかもしれません。

とはいえ、やはり竹の群生する岬として竹崎となった可能性が高いと考えれれる地名です。

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こちらは昭和2年発行の地形図より香焼島周辺の地形図「今昔マップ on the web」より、まだ埋立前の貴重な竹崎、現在と違い岬の形状が残されています。

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上記写真は1975年に撮影された香焼村 竹崎(長崎市香焼町)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。こちらの写真ではすでに香焼炭鉱のボタを利用して埋立られ岬の形状が失われています。

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上記写真は1975年に撮影された香焼村 竹崎(長崎市香焼町)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。現在とほぼ変わらない竹崎と思われます。岬周辺に緑が随分増えた印象があります。

今日は香焼島竹崎のおはなしでした。

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