![07.jpg](https://nagasaki-timei.up.seesaa.net/image/07-14156-thumbnail2.jpg)
写真は手熊側の海岸線から見た蝶ヶ崎、手熊側から見るにはここがほぼ限界でこれ以上近づくことはできません、この場所自体も波の無い大潮の干潮の時間帯でないと危険です。
長崎バスで式見に向かうと手熊から峠を越えて町に下りますが、現在は蝶ヶ崎トンネルも出来ていますので昔に比べれば楽に式見に入れます。ただそれほどこの蝶ヶ崎があるため難所になっています。現在も海上から近づく以外は手熊も式見からも遠くから眺めることしかできない道なき岬です。
![07-2.jpg](https://nagasaki-timei.up.seesaa.net/image/07-2-4148c-thumbnail2.jpg)
ちなみに式見側からみた蝶ヶ崎はこの立石の奥に見える岬になります。ここもこれ以上はとても危険で近づくことは不可能です。
さて蝶ヶ崎の地名について考えたいと思います。蝶ヶ崎ですが伊能大図には記載はありませんが測量日記には福田村字蝶ノ鼻の記載があります。また大村郷村記にも福田村と式見村の境として蝶ヶ崎の地名の記載があります。
蝶ヶ崎の地名由来ですが、崎は当然岬を意味しますので蝶が何を意味するかがポイントになります。残念ながら蝶々にはとても見えない荒々しい岬です。また同じ「ちょう」音の頂、眺、長、眺、釣、潮の可能性も考えましたが当てはまるようには思えません。鳥に関しては近くの立岩が鳥の翼のような形ですのであるいはその立岩に関連してちょう(鳥)ヶ崎が当て字に蝶が使われた可能性、また蝶は霊性が高い生物ですので何かこの付近で海難があり、弔の意味も含め蝶の当て字が使われた可能性も多少あるかもしれません。
残念ですがこれ以上由来については分かりません。
![07-3.jpg](https://nagasaki-timei.up.seesaa.net/image/07-3-16a84-thumbnail2.jpg)
上記写真は2010年に撮影された式見村向郷 蝶ヶ崎(長崎市向町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。
今日は福田と式見の境界にある岬のおはなしでした。
この記事へのコメント
sonnyboy
昨年末、舞岳から蝶が崎まで歩きました。
https://yamap.com/activities/14650857
式見-手熊の旧道は手熊側が歩けそうもありませんでした。
サルル
こんにちは書き込み頂きありがとうございます。
ヤマップ拝見しました。
昔の峠道は歩けないようですね。
以前スズメバチに刺されたので山道は正直歩けそうもありません。