荒毛(式見村本村郷 荒毛)式見にある気になる地名

荒毛を知ったのは長崎市のコミュニティバスが滑石から荒毛公園前まで走り始めたころです。それ以来なんとなく気にある荒毛のおはなしです。

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写真は長崎バス荒毛公園前バス停付近、公園があるお陰で今も地名が残されている好例です。滑石からの路線の他、市内中心部から長崎バスが相川方面に1時間に数本運行されています。

荒毛の地名について考えたいと思います。小字地名ですので伊能大図や測量日記、残念ながら大村郷村記にも記載のない地名です。
荒毛の地名の由来ですが、「あらけ」から考えると沖の方といった意味になるのですが、一応式見の本村郷の中では沖(海)側になりますがしっくりきません。また「あらく」→「あらけ」へと転訛した可能性もあると思われますが、その場合は木場のように焼畑の意味で使われます。実際、式見にも複数の木場地名があるので浜側の地名ですがすぐ後ろは以前は焼畑の行えそうな場所でもあり地名の由来としては充分可能性はありそうな気がします。

一応「あら」だけですと新しいや荒々しい地形などが考えられます。また「け」は草木や作物、場所を意味する処、または下の意味で「げ」→「け」に転訛した可能性が考えられます。

総合して考えても、残念ながら特定できるようなものはありません。ただ地形的に見て荒々しい地形ではないので、焼畑や新しく作物を開墾した場所だった可能性が一番高いように思えます。

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上記写真は2010年に撮影された式見村本村郷 荒毛(長崎市式見町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。

今日は式見にある荒毛のおはなしでした。

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