江川山(式見村向郷 江川山)式見川河口部の山(丘)

今日は式見向郷の小字地名「江川山」のおはなしです。

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写真は式見峠を下り市街地へ向かう長崎バス、写真右端に式見川の河口部、その上に見える角力灘と岬状の地形に見える先端付近にあるのが江川山になります。ちなみに江戸時代には粟島大明神と言われた淡島神社がある場所になります。

小字地名の江川山について考えたいと思います。小字地名ですので伊能大図や測量日記、大村郷村記にも記載のない地名です。ちなみに郷村記では粟島大明神に関する記述はあり場所は式見浦川向、正徳2年3月に江の向に僅かの板葺きの宮殿を建営と記されています。

地名の由来ですが江はもちろん式見川を意味していますので川々になりますが、江向などの小字地名もありますので江川と呼ぶこともあったのかと思われます。江川の流れる処(河口部)にある山(丘)として江川山と名付けられた可能性が高いように思えます。

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上記写真は2010年に撮影された式見村向郷 江川山(長崎市向町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。式見川を境に(式見の中心部)本村郷と向郷に分かれます。江川山は乙宮神社の対岸にあり式見川の河口部にあることが分かります。

今日は淡島神社のある江川山のおはなしでした。

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