遠見(香焼村 遠見)佐賀藩設置の遠見番所跡

長崎の見晴らしのいい場所に今も残る遠見の地名、今日は香焼島の遠見についてのおはなしです。

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香焼本村の港方向より見た遠見岳、アンテナ付近にある標高は120メートルほどと高さはありませんが小字地名でもある遠見の地名が示すように見晴らしはよく島内一の高さがあり番所跡には石垣の遺構も残っています。ちなみに香焼総合運動公園にも見晴らしのいい展望台がありますが場所は違います。

遠見番所は鎖国制度を行う江戸幕府が外国船監視や警備のため沿岸各所の見晴らしのいい場所に設けられた番所で長崎の場合は長崎奉行に一刻も早く連絡すべく設置され、天領(幕府)と佐賀藩領のある長崎では速度競争なども行われたようです。

遠見の地名について考えたいと思います。海岸線ではないので伊能大図や測量日記に記載はありません、また名所でもないので長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。由来ですが勿論、佐賀藩が設置した遠見番所が由来になります。

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こちらは1954年発行の地形図より香焼島周辺の地形図「今昔マップ on the web」より、地図左下周辺に遠見岳があります。

今日は香焼島にあった遠見番所のおはなしでした。

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