写真は小屋前にある三菱造船所資料館(木型場)明治31年に建てられた赤レンガ建築は世界遺産の構成施設のひとつです。場所は市内から10分ほどと近いですが、予約必要で800円、現在(2022年8月)は残念ながら休館中のようですのでサイトで最新情報をご確認ください。
中もレンガ造りで雰囲気もいい資料館でした。ちなみに私が行った頃は予約は必要でしたが無料と今考えると破格でした。
三菱と言えば戦艦武蔵をはじめ多数の艦船を建造していますが写真のような兵器も作ってきた歴史があります。長崎の兵器製作所といえば航空魚雷を主に作っていたことを思い出しますが、資料館にも魚雷の開きが展示されていました。
住宅に面したあの赤レンガの壁ですが意外と高く頑丈な構造になっていました。
前置きが長くなりましたが小屋前の地名について考えたいと思います。小字地名ですので伊能大図や測量日記には記載のない地名です。また長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載はありません。
江戸期は飽ノ浦が広がり周りの小字地名が示すように塩田のある塩浜があったことが推察されます。この小屋前付近は幕末に長崎溶鉄所建設のための埋立地で当時は飽ノ浦(海)でしたので由来は恐らく製塩するための小屋があった浜の前(海)側の地名ということが由来と考えられます。
上記写真は2010年に撮影された浦上淵村飽ノ浦郷 小屋前(長崎市飽の浦町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。小屋前の造船所一帯が昔は海(飽の浦)で造船所一帯はほぼ埋立地です。
今日は飽の浦にある小屋前のおはなしでした。
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