鍋崎(式見村大崎郷 鍋崎)相川にある岬のひとつ

今日は式見の大崎郷にある岬のおはなしです。

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写真は相川から見た鍋崎、市内から長崎バス大見崎で50分ほど田熊の浦バス停が最寄りですが岬を見れる場所ではなく木々に覆われているので岬を見るのは相川周辺からが一番見えます。

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鍋崎と長崎バスの新地行き、相川までは1時間に2~3本路線バスがあり郊外ながら今のところ便利な場所です。

鍋崎の地名について考えたいと思います。伊能大図には記載がありませんが測量日記には鍋崎の記載があります。また(大村)郷村記式見村には鍋崎ノ鼻と記載のある岬名です。長崎名勝図絵や長崎古今集覧には記載のない地名です。

鍋崎の由来ですが、岬自体、全く形状的に鍋には見えませんし、鍋づくりや鍋物など食べるような場所ではありません。個人的な推測ですが鍋ではなく「なめ」→「なべ」に転訛した可能性がある地名に思えます。なめらか(滑らか)の場合、平坦な意味もありますが、縦方向にも滑らかという意味で急傾斜な場合にも使われます。

そう考えると鍋崎の場合、地形的にいれば険しい傾斜の岬で「なめさき」から「なべさき」となり当て字として鍋崎となった可能性があると思います。難解な地名ですので残念ながら推定しかできない地名です。

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上記写真は2010年に撮影された式見村大崎郷 鍋崎(長崎市見崎町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。

今日は式見大崎郷の鍋崎のおはなしでした。

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