写真の海上に浮かぶ小島が角瀬になります。現在も地形図にはツノ瀬と記されています。特に特徴的な形ではありません。場所は松島発電所の裏側の西海岸にあります。
手前には写真で分かるようにトーチカらしきものがあるのですが由来は今のところ分かりません。場所的にもなぜ?と不思議な場所にあります。炭鉱の施設には見えず気になっています。ここに砲台があれば、練習に角瀬は標的としていい位置にあるようには思えます。
角瀬の地名について考えたいと思います。伊能大図にも角瀬と記載があり測量日記には角瀬は1周1町半ばかりで遠測と記されています。また(大村)郷村記松島村には津ノ瀬と記され丸山崎より6町程沖にあり長さ56間、横28間程ありと記されていますが高さの記述は残念ながらありません。
角瀬の由来ですが瀬はもちろん、岩礁を意味しています。ちょっとした島にも見えますが地域によっては瀬を使います。角「つの」ですが恐らくちょっと突き出た形が角の由来と考えられます、昔はもうちょっと高さがあったのかもしれませんが波の浸食で失われた可能性があります。
上記写真は1975年に撮影された松島村内郷 角瀬(大瀬戸松島内郷附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。
今日は松島西方海上に浮かぶ角瀬のおはなしでした。
この記事へのコメント
ちび太郎
さて、写真のトーチカのような施設は私も昔から気になっており、西海市に問い合わせしましたが回答がありませんでした。
実際に近づいて中を覗き込みましたが、底は海と繋がる岩の割れ目です。砲台を収めるような広さもなく、痕跡もありません。
炭鉱時代の焼却場だったとの話もあるので、そちらが正しいような気もします。
サルル
こんにちは、最近は本当に雨の降り方が昔と変わりましたね。
北極圏の温暖化に伴う偏西風の蛇行が原因であることが分かりましたが、今後も続きそうなので本当に毎年日本の各所で水害に見舞われる可能性があると考えると恐ろしいです。
トーチカ?気になりますよね(笑)
確かに戦跡なら大抵由来は分かることが多いので炭鉱関連の何かかもしれませんが未だ謎だけに気になりますね。