小島(高島村 小島)グラバー別邸跡

今日は元炭鉱の島、高島の小字地名のお話です。

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写真は高島北端にある小島、現在は高島本島と繋がっています。今でも見るからに島の姿を残しています。松が程よく伸びて特徴ある島姿になっています。

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小島にあるグラバー別邸の案内板、グラバー邸といえば長崎でもメジャーな南山手の洋館群のひとつですが、この高島にはグラバーが炭鉱開発で関わっており1868年から5年ほど居住していたようです。残念ながら戦後に老朽化のため取り壊されています。
復元できれば場所がいいので素敵な観光スポットになると思います。

非常に見晴らしもいい場所ですが、敢えて高島本島ではなく小島に別邸を建てて居住するグラバー氏もなかなかなものです。
ところで私が訪ねた折には、近くに2匹のスズメバチが飛んできて、1度スズメバチに刺された経験のある私としては非常に焦りました。
普段は観光客もなく静かな場所ですので油断大敵です。

グラバー別邸のあった小字地名「小島」の地名について考えたいと思います。小さな島でもあり残念ながら伊能大図や測量日記に記載はありません、また長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。

由来ですが文字通り小さな島であることが由来です。高島本島とわずかしか離れてないため戦後本島と繋がったようです。

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上記写真は1962年に撮影された高島村 小島(長崎市高島町)の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。小さな橋で繋がれていますが本島から離れ島としての姿をよく残しています。

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上記写真は2010年に撮影された高島村 小島(長崎市高島町)の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。埋立により地続きになり現在と同じ姿になっています。

今日は幕末の貿易商トーマス・グラバー別邸のあった高島にある小島のおはなしでした。

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