鯨浜付近から見た左側が洞島(ほげじま)、右側が黒島になります。右側に伊王島大橋と沖之島が見えています。
同じく鯨浜付近から見た左側が洞島(ほげじま)、右側が黒島になります。高島や沖之島方面からも当然見えますが遠いため船を除けば陸地から見る場合はこの鯨浜付近からが一番近く見ることができます。
黒島、洞島の地名について考えたいと思います。それほど大きな島には見えませんが伊能大図や測量日記にも記載のある地名です。ちなみに伊能大図では2つの島はくっついた状態で描かれ黒島、ホケ島と記載されています。測量日記では両島の島廻り長さや両島が無人島であることが記されています。
長崎名勝図絵や長崎古今集覧には洞島のみ記載があり、深堀から西南四五里にあり洞があり小舟が通ることができることが記されています。
由来ですが洞島は現場に行って確認できないのが残念ですがほぼ間違いなく上記の文献にあるような島に洞穴があることが由来と考えられます。黒島の由来ですが黒は色のクロ、岩礁のクリがクロに転訛した可能性、小高くなった処をクロということもありますのでこの3つのうちのいずれかが由来になった可能性が高いと考えられます。
上記写真は2010年に撮影された蚊焼村 黒島・洞島(長崎市蚊焼町)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。
今日は蚊焼沖にある2つの小島のおはなしでした。
この記事へのコメント
現在、そのホゲ上部が崩れて岩石が落下し下部を埋めています。外から見ると洞島の稜線の端がクビレた形になっています。なので船は通れませんが、島の周囲を歩く事は出来ます。