栄勘根(浦上淵村岩瀬道郷 栄勘根)八軒屋バス停付近の小字地名

今日は三菱長崎造船所のある岩瀬道郷にある小字地名のおはなしです。

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写真は栄勘根付近を走る長崎バスアラジン号、手前には造船所、対岸には長崎港が見え長崎らしい風景が楽しめます。最寄りは八軒屋バス停、市内からも立神や神の島方面へ多くのバスが運行されているので便利な場所です。

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この場所、クルージング船と長崎バスを撮れるいい場所です。

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クルージング船と長崎バス、コロナ渦前までは日常的に楽しめましたが以前のようにまたクルージング船が来ることを願っています。船もいろんな船が来て、向きも変わるのでコロナ渦前はある意味いい時代でした。

さて小字地名の栄勘根(えいかんね)の地名について考えたいと思います。最初は音の響きから思わず「栄冠ね」と思い込みそうな不思議な地名でした。場所は岩瀬道町と東立神町の境近くにあるどちらかえいば造船所の第3船渠付近にある小字地名です。

小字地名の栄勘根ですので、伊能大図や測量日記に記載はなく、長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。由来ですが、栄(えい)は恐らく上(うえ)が略されたもので、勘根(かんね)は平(ひら)ほどではありませんが割と長崎では小字地名では見られる地名用語で葛根湯の葛根と同じで、秋の七草のひとつ葛の根です。

また栄(えい)部分ですが川は周辺にないので入江の江部分と同様に海の意味が略された可能性もあるかもしれません。

葛と言えばやはり根を薬用に使えたり葛湯など食用にも重用されるので非常に重要な植物だったことが分かります。そんな重要な植物が栄勘根の場合は上の方まては海近くに生えていたことが由来になったと考えられます。

今日は岩瀬道にある小字地名のおはなしでした。

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