矢戸(脇岬村 矢戸)脇岬海沿いの小字地名

今日は長崎市の南端、脇岬地区の海沿いにある小字地名のおはなしです。

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矢戸(やど)付近を走る長崎バス樺島線、長崎市内から直通バスで1時間ほど脇岬海水浴場と野母小中を結ぶ険しい海岸地形の場所が矢戸と呼ばれる場所です。

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矢戸付近を走る長崎バス、親不知ほどではないですが険しい地形で波が高い時など道路まで波が押し寄せます。家ももちろんこの周辺にはありません。

矢戸の地名について考えたいと思います。小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載はなく、長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。また隣の野母村にも隣接する海側ではない谷側(長崎バス北田バス停付近)に同じ矢戸の小字地名が存在します。

由来ですが矢戸は観音寺が近くにあるとはいえ、宿でないことは確かで昔は海辺を通ることもあったかもしれませんが、山側を通る生活道もあったようです。恐らくは地形的に考えて隣接する野母村の矢戸と同じく谷処がをやどとも呼びますので谷の地形的な要因で矢戸となり、脇岬側も特に何も人家も無い地域ですので野母村と同様の地名になったと推定されます。

今日は脇岬にある矢戸のおはなしでした。ちなみに以下宿の宿も同類と推定されます。

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