南小島(村松村村松郷 南小島)文化8年干拓の地

今日は琴海村松地区にあった小字地名のおはなしです。

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写真は琴海ニュータウン(旧西海郷)から見た村松地区(川向)、小字地名のあった南小島には村松小やスーパーなどがありこの附近の中心地区になっています。この辺り殆どが昔は干潟だった荒地を文化8年(1811年)に切り開いて新田にしたことが(大村)郷村記村松村に記載されています。

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こちらが元南小島と推定される小山、埋立で削られ原型は留めていませんが元島にふさわしい形をしています。

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写真中央を流れるのは現在の西海川、埋立以前は海だった場所になります。右側が南小島(村松地区)になります。

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写真は南小島にある長崎バス村松バス停、国道内海方面と琴海ニュータウン経由の2か所にバス停があります。

村松の小字地名である南小島について考えたいと思います、伊能大図やや測量日記には記載のない地名です、また(大村)郷村記村松村には潟平郷小嶋に七面大明神が存在したことや村松浦内に小島ノ浦があったことなどが記されています。現在も地形図上には南小島の部分に小島と表記されています。

地名の由来ですが南はもちろん方角の南ですが村松の庄屋のあった地域より南に位置していたことが南になった可能性はありますがそれ以上のことは不明です。また小島は間違いなく干拓前にこの場所のどこかに小島があったことが由来と考えられます。可能性としては村松川の国道近くに小さな島跡らしく緑地があり、ここが昔は島だった可能性がありそうです。島を崩して周辺に埋め立てるのが普通ですので島の形は大きく損なわれているか消失している可能性もあります。

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上記写真は2010年に撮影された村松村村松郷 南小島(長崎市琴海村松町)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。南小島の文字上の小さな緑地帯が小島だった可能性がありそうな島です。周辺は琴海ニュータウンもあり賑わっています。

今日は村松にある小字地名のおはなしでした。

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