写真の長崎バスの左側が昔は浜だった処です。この海辺が小字地名のあった中郷ノ浜辺りになります。
現在も国道は弓なりになっており、昔は海沿いだったことを伺わせます。長崎バスも市内から1時間に1本はあります。
向町より見下ろした中郷ノ浜、現在は式見漁港になっています。
こちらは下郷からみた中郷ノ浜、埋立もあり浜の雰囲気は全くありません。
式見の小字地名である中郷ノ浜の地名について考えたいと思います。
小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載はなく(大村)郷村記式見村にも記載のない地名です。郷村記には当時式見浦の海辺には四百五十八軒の家があり当時から賑わったてことを伺い知れます。
地名の由来ですが、中郷ですが、式見の本村郷内の小字地名に上郷、中郷、下郷が存在ます。いずれも式見川沿いで恐らく郷は川(ごう)の当て字されたもので中郷は式見本村郷(現式見町内)の式見川中流付近を意味したものと考えられ、式見川中流(式見町内の)前にある浜であることから中郷ノ浜になったと考えられます。
上記写真は2010年に撮影された式見村本村郷 中郷ノ浜(長崎市式見町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。式見漁港のある場所が中郷ノ浜があった地域になります。昔は国道に沿う形で浜が広がっていたと推定されます。
今日は式見のあった小字地名のおはなしでした。
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