
写真の大井手川の左岸が滑石郷の岩崎になります。川向は旧岩屋郷になる郷境です。川沿いに立派なクスノキがあります。原爆で黒焦げになったそうですが現在は立派に再生しています。

立派なクスノキですがゴミ箱と電信柱に挟まれ被写体向きではありません。川沿いの道路ですが現在は車の通行も少なく路線バスも通りませんが戦後の一時期まではこちらが国道だったこともあり風情があります。
滑石郷の小字地名である岩崎の地名について考えたいと思います。
小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載はなく、長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載はありません、また(大村)郷村記滑石村にも残念ながら記載がない地名です。
由来ですが、隣接する岩屋郷の小字地名も岩崎と同名ですので恐らく岩屋郷の先端(北東側)である位置的な要因で周辺が岩崎と呼ばれるようになり滑石郷側のこちらも岩崎となった可能性が高いと思います。あるいは川の流れや境界の変更等の理由から岩崎となった可能性も考えられますがどちらにしても岩屋郷の岩崎に由来した地名であることは間違いないと思われます。
今日は滑石郷にある岩崎のおはなしでした。
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