下山(西浦上村滑石郷 下山)下山堤ありし処

今日は滑石のあった小字地名のおはなしです。

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山を切り開いた閑静な住宅地に見えますがこの右側の住宅地がほぼ下山堤があった場所で奥側が下山になります。場所は滑石4丁目で式見方面へ行く長崎市コミュニティバス沿線になります。

地形図で見る限り(大村)郷村記滑石村記載の下山堤が1970年代までありますが80年代には残念ながら開発され現在に至る住宅地となっています。

滑石郷にあった小字地名「下山」の地名について考えたいと思います。
小字地名で海辺の地名出ないため伊能大図や測量日記に記載はなく長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。(大村)郷村記滑石村では下山堤や片淵川の水源として下山の地名が記されています。

由来ですが山の中腹付近でもあり山の下手という位置的要因で下山になったとも思われますが動詞の滲みるの意味で水気の滲みる山という意味が転訛して下山になった可能性もあるかもしれません。

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こちらは明治34年年発行の陸測図より滑石周辺の地形図「今昔マップ on the web」より、画像中央にある村文字の左下にある大きな水たまりが下山堤になります。滑石文字附近が現在の寺川内付近になります。

今日は滑石にあった下山堤に因んだ小字地名のおはなしでした。

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