
長崎本線の旧線が走る多良見の東園地区、国鉄急行色のキハ66・67の走る懐かしの風景、この辺りの入江が小字地名のある西ノ浦になります。列車の先に見えるトンネルは西ノ浦トンネルです。穏やかな大村湾と斜面には果樹園が広がる地域です。
早速ですが東園名にある小字地名「西ノ浦」の地名について考えたいと思います。
小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載はなく、郷村記には残念ながらこちらは佐賀藩諫早領のため当然記載はありません。
地名の由来ですが、そもそも方角的に全く西側ではありません、また東園地区の中心から見ても西方向では全くないため西は当て字の可能性が非常に高そうです。そう考えるとそもその西(にし)ではなく元は石(いし)や磯(いそ)などが転訛などを経てにし(西)に変化し西ノ浦になった可能性が地形的に考えるとあてはまりそうです。
石や岩石の多い入江(浦)であることから、「いしのうら」「いそのうら」が時代を経て西ノ浦になったと推定されます。
今日は長崎旧線沿いにある小字地名のおはなしでした。
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