写真は蛤郷の園川内地区、八幡宮の鳥居が見えています。蛤地区に隣接し傾斜地に集落があります。近くには大島総合公園があります。最寄りはさいかい交通の蛤バス停になります。
早速ですが蛤郷の小字地名「園川内」の地名について考えたいと思います。
小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載はありませんが(大村)郷村記黒瀬村にはこの蛤郷の八幡宮についての記載があり文化十二乙亥年八月建立、蛤郷園川と云う処に古墳あり郷中へ不浄等の祟りなす故、当村の氏神と崇め此処に勧請すと記載されています。
地名の由来ですが、元は郷村記を読む限り園川であったことが分かります。ちなみに八幡宮近くには傾斜地から流れる沢があることが現在の地名図からも分かります。園は恐らく何か作物を植えるための畠などの使われるため、畠(園)のある沢(川)にある傾斜地集落であることから園のある川内(川を挟んだ傾斜地)として園川内になったと考えられます。
上記写真は1975年に撮影された黒瀬村蛤郷 園川内(西海市大島町)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。蛤郷周辺の地名、園川内に八幡宮があります。
今日は西彼大島にある小字地名のおはなしでした。
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