写真は為石港のある舟津地区、最寄は長崎市コミュニティバス為石公民館前バス停、または長崎バス江向バス停
明治後期に男女群島の女島付近で発見されたサンゴ礁目当てに多くの珊瑚船がこの為石港から出港していたようです。明治39年に台風で71隻が転覆し197人の命が失われる海難事故があり今も供養塔などがあります。
山岳小説家として有名な作家の新田次郎さんの小説「珊瑚」はこの珊瑚漁が主題の小説で興味のある方はぜひご一読をお勧めします。
為石の小字地名「舟津」の地名について考えたいと思います。
珊瑚漁で賑わう頃まではそれほど賑わってもいなかったためか伊能大図や測量日記に記載のない地名です、また長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。
地名の由来ですが、字のごとく船着き場のある港(津)が由来と考えられます。
上記写真は2010年に撮影された為石村 舟津(長崎市為石町附近)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。写真左側の為石港付近が舟津になります。
今日は為石にある舟津のおはなしでした。
この記事へのコメント