
写真は本川内郷の堤平地区長与ダムの北側の傾斜地にある小字地名で写真に写ってはいませんが右手にはすぐに長与ダムがある処です。今も果樹栽培農家があり柑橘栽培が活発な長与らしい風景が広がっています。
本川内郷の小字地名「堤平」の地名について考えたいと思います。
内陸部の小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載のない地名です、また(大村)郷村記長與村に関しては沢山の堤の記載があるのですがこちらの地名の由来になったであろう堤に関しては残念ながら特定できる記載は見当たりません。
地名の由来ですが堤は、そのままの意味でこの地内に流れる川を堰き止めた堤があったと考えられます。現在はその発展形として長与ダムになっています。残念ながら明治の陸測図でも堤は見当たりませんがダムのある場所は水田地帯ですので少なくとも江戸期はあったのではないでしょうか、平はもちろん傾斜地の意味で今も果樹畑として利用されています。堤のある傾斜地で堤平となったと考えられます。
今日は本川内郷にある堤平のおはなしでした。
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