城ノ尾（村松村子々川郷 城ノ尾）松尾の古城ゆかりの小字地名

今日は時津の子々川郷中山ダム近くにある小字地名のおはなしです。



写真は長崎バスの城の尾バス停、長崎バスでも最も新しい部類の中山ダム線が子々川まで延長された際に設置されたバス停ですが、時代が時代だけに安泰でないことは間違いありません。

子々川郷の小字地名「城ノ尾」の地名について考えたいと思います。
内陸側の小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載のない地名です、また（大村）郷村記子々川村にも記載のない地名です。
地名の由来ですが、城は間違いなく郷村記に出てくる松尾ノ古城で間違いなさそうです、城の大きさ等記載されてますが残念ながら由緒、時代不知、水の手もないことを考えると短期間利用の山砦程度の城だった可能性が高そうです。その松尾の古城の尾（先または尾根）といった意味で城ノ尾の地名になったと考えられます。
隣接地に城ノ越の小字地名がありますのでこちらが本城跡でその尾根筋、先の方といった意味で城ノ尾となったとも言えます。



上記写真は2010年に撮影された村松村子々川郷　城ノ尾（時津町子々川郷）周辺の空中写真です。「国土画像情報（カラー空中写真）国土交通省」より引用。中山ダム北側にある小字地名です。恐らく松尾城自体は城の越側にあった可能性が高そうです。

今日は子々川郷にある小字地名のおはなしでした。