写真は長崎バス隠川内バス停、長与でも山手の平木場川沿いの谷にある小さな集落です。長崎バスの琴の尾線が数本隠川内経由として現在も運行されています。利用実態は分かりませんが運転手不足の時代ですので決して安泰な路線ではないかもしれません。
平木場郷の小字地名「隠川内」(かくしごうち)の地名について考えたいと思います。
山間部の小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載のない地名です、また残念ながら(大村)郷村記長與村にも記載のない地名です。
地名の由来ですが川内は長崎でも多いですが、川沿いの傾斜地によく使われる地名用語、ここも地形的に当てはまります。隠しの部分ですが「長与の地名 340の小字」にも指摘されていますが平木場郷の中心集落から見た場合、岳の神社のある小山があるため隠川内の集落が見えない(隠れる)状態であることが隠川内の由来になったと考えられます。潜伏キリシタンとは無縁の地名です。
今日は長与にある小字地名のおはなしでした。
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