琵琶ノ首鼻(亀浦村風早郷 琵琶ノ首鼻)邦久庵のある岬

今日は西彼風早郷にある岬のおはなしです。

0483-2.jpg

写真は長崎バス亀浦線の切崎バス停付近から見た琵琶ノ首鼻、大村湾の切崎浦に面した独特の地形が魅力的な岬です。岬の突端には建築家の池田武邦氏の終の住処邦久庵があり、現在は邦久庵倶楽部で維持管理され稀に公開されることがあるようです。

0483-3.jpg

切崎浦に面した琵琶ノ首鼻先端部、この独特の形が岬の由来になったに違いないでしょう。ちなみに小字地名も琵琶ノ首になります。

西彼風早郷にある岬「琵琶ノ首鼻」の地名について考えたいと思います。
岬ですので伊能大図には恵比寿崎、測量日記には恵比寿鼻と記載があり、郷村記亀浦村には琵琶のこふ鼻、また神社之事では霧崎琵琶ノコウに恵比寿が祭られていることが記載されており、伊能忠敬の地図や日記の恵比寿に因んだ岬名も納得ができます。
岬の由来ですが元は岬の形が楽器の琵琶の首(こうべ)部分に見えることが時代とともに略され「びわのこう」となり現在は琵琶ノ首鼻となったと考えられます。

0481-2.jpg

上記写真は1975年に撮影された亀浦村風早郷 琵琶ノ首鼻(西彼町風早郷)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。切崎浦に面した細長い独特の形の琵琶ノ首鼻、先端には邦久庵があります。

今日は西彼風早郷にある岬のおはなしでした。

この記事へのコメント