清水島(長与村斉藤郷 清水島)崎野半島横にある無人島

今日は長与側の崎野半島横にある清水島のおはなしです。

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崎野半島側から見た清水島、中央奥が長与港方面になります。

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長与の板の浦公園側から見た清水島、現在は緑に覆われた大村湾に浮かぶ無人島です。昔の地形図や空中写真を見ると平成までは果樹畑があり、昭和50年代には家屋や桟橋も見られ有人島であった時代もあるかもしれません。因みに小字地名は斉藤郷崎野に含まれます。

崎野半島長与側横にある島「清水島」の地名について考えたいと思います。
それなりの大きさの島ですので伊能大図や測量日記に記載があり、日記では長与村持ち清水島は周囲六町二十五間五尺といった記載があり、郷村記長與村では法妙寺勧請の恵比寿が祭られ例祭は正月廿日、周廻六町四拾三間、雑木、松木立なりといった記載が見られます。

地名の由来ですが、恐らく島内に清水が沸いていたことが由来と考えられます。清水があるからこそ果樹畑や人の営みがあったのではないでしょうか。

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上記写真は1975年に撮影された長与村斉藤郷 清水島(長与町斉藤郷)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。島の中央部には果樹畑、南側には桟橋や家屋があり島に生活感が漂っています。

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上記写真は2010年に撮影された長与村斉藤郷 清水島(長与町斉藤郷)周辺の空中写真です。「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。35年後ですがまだ果樹畑があり手入れされているのが分かります。現在は残念ながら放棄され自然に還りつつあるように見えます。

今日は長与にある清水島のおはなしでした。

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