
現在も時津の元村郷に残る茶屋(本陣跡)、江戸初期の寛永10年(1633年)に大村藩が長崎奉行や諸大名のために整備した旅館で現在の元村の茶屋は寛文2年(1662年)に今の屋敷に移すと郷村記時津村に記載がある由緒ある茶屋です。
ちなみに現在の建物は1848年に建てられたもので時津町指定の文化財です、継石とともに時津街道を象徴するものです。
時津元村郷にある小字地名「茶屋ノ本」の地名について考えたいと思います。
小字地名ですので伊能大図や測量日記に記載のない地名です、また長崎名勝図絵や長崎古今集覧にも記載のない地名です。郷村記時津村には先に記したように茶屋之事として茶屋屋敷のことが割合詳しく記されています。
地名の由来ですが、茶屋はもちろん、茶屋屋敷、本(もと)は恐らく場所(処)を意味し茶屋の処とまさに茶屋に因んだ地名と考えられます。
今日は時津元村郷にある茶屋ノ本のおはなしでした。
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